こんにちは、
私なりの施工業者の選択基準②といきたいところですが、寄り道させてください。
何故ハウスメーカーさんに依頼しようとしなかったか
RC造の職場の宿舎に住んでいた私は、RCの分譲マンションを取得し、生活していました。
子供の頃、雪が降ると家の中に深々と入り込んでくる木造の家の冷気に癖壁としていた
(当時は無断熱の建物だったのだと思います。) 私は、「三匹の子豚」の童話のように、木の家ではなく、「レンガのお家」が最強と思っていました。
実際、成人してから、ずっとRC造りの集合住宅に良かれ悪しかれ住んできました。
故に、昔、昔、木のお家に住んでいたことは、すでに忘却の彼方でしたので、深く刻まれた、マイナスな記憶のみが残っていました。
もちろん、24時間換気の義務等のない鉄筋コンクリート造りのおんぼろ集合住宅ですが、それでも、子供の頃の体感よりは温かったのでした。
ところが、戸建てでRC造りにすることは、調べてみると大変であることが解ってきました。
そして、建物内の温熱環境が木造よりも快適性を維持するには手を掛けなければまま
ならないことが住宅の本を読んだりしていくことにより、学習することとなりました。
そうこう、考え出したころ、知名度の高いハウスメーカーさんは、木造か、鉄骨造りの戸建てが主流であることを知りました。
小規模のRCはコストが釣り合わないようでした。
いつの間にか、座学で、換気方式や、隙間相当値、Q値等の、数値性能について
知るようになっていた私は、同時に、鉄骨造りは構造的に、気密が残念な状態であることを座学で学びました。
ちょうど、TVで有名な鉄骨製のハウスメーカーさん達が、「一条工務店」の
i-cube・i-smartという高気密・高断熱を謳う木造住宅の新しい波に押されて始めていました。
私自身と言いますと、今の思い描いた結果とは全く違う、最初の、最初は、RC構造を売りにしている、大手ゼネコン大成グループの「「パルコン」の家にしよう。」と思い、住宅展示場に伺ったのでした。
住宅展示場、わざわざ足を運んだのだから、他の建物も拝見して、知識を得よう
と、とあるモデルハウスに入り込み、
「この建物の換気システムは、何種のどんな方式ですか?」と軽く伺いましたら
この素人の私の言葉が魔法の呪文のように聞こえたのででしょうか
「勉強させてください!」という、とある、建物内の営業担当の方の言葉に
唸ってしまったものでした。
職業柄か、はたまた性格か、凝り性というか、詰めて、納得しないと、なかなか決断しない私は、建物の性能という観点からの戸建て住宅についてどう評価して、決定していくべきかについて考えるようになりました。
大手住宅メーカーと呼ばれる業者さん、何の何処が優れているのか、学べば学ぶほど、
こと、住宅性能という面では理解出来なくなっていました。
前置き長くなりました。
このブログご覧になられる方でこれから新築住宅建設されようという方
ご自身が委託なされる建築業者さんの損益と財務の状況気になさってますか
私は、請け負い契約を進めた業者さんとの交渉にあたり、依頼した業者さんに御願いしたことがあります。
それは、「きちんと利益を載せて、永続性のある組織運営を行っていって欲しい。」
ということでした。
それと、「しっかりした、詳細な設計図書を作成し交付して欲しい。」これを求めました。
保険、保証的意味合いのある、認定機関が保証を行う保証制度、大手のハウスメーカーさんの独自保証を含め、所謂「品確法」による保証制度を、広く一般的には「保証」と呼ぶのかもしれませんが、私にとっての「保証」とは、請け負っていただいた業者さんが、永続的見地で、企業としての業務存続を為しえる、組織運営、財務体質、営業形態を備えており、それが維持されると思われたことが、私にとっての、建てた建物に対する、真の保証だと思っています。
そうした、意味においては、住宅大手のハウスメーカーさんは、この点においては
とても外形的には優秀であると言えるのだと思います。
皆さんはどのようにお考えになりますか?
例えば、統計的に拾ってみると、30年等のスパンできちんと存続している工務店
などの、所謂中小の建設業を営む法人等が、設立、稼働している母数に対して、どれくらいあるのか?
結構、これも、唸ってしまう存続率だったと記憶しています。
建築してもらった業者さんが、気が付くと廃業や倒産、建築時のしっかりした図面も
なく、当時使用した諸所の建材も明らかでない。
リフォームや、改修、補修をするのにどこまでを修繕、補修の対象にすればよいか?
その建物の製造基盤が不明となってしまうと、何かあったとき、私にはとても、このことはリスキーに感じます。
こんなことを考えまして、業者さんを撰びました